【怖】デジカメ



そういや夏に怪談を書くのを忘れていたので(汗)


Oさんは海に行く時いつもデジカメを持って出かける


整理しようと撮った写真を一覧表示したら、まったく身に覚えのない写真が一枚記録されていた


気になったのでPCに移して大きいサイズで見てみると、マンションのゴミ置場を撮った写真だった


よく見るとゴミ袋の間に女性の顔が挟まっている


肌はなぜか真っ黒だった


正直かなりびびった


問題はそのゴミ置場で、どこか見覚えがあると思ったらOさんが小学生の頃に住んでいたマンションのゴミ置場だった


女性の顔も衝撃だったが、前に住んでいた場所ということに何とも言えない不安を覚えた


母親か姉を起こして見てもらおうと思ったが、夜中に起こしていきなりこんな不気味な写真見せるのもどうかな?と思った


不思議だが、なぜか写真から目をそらしたくないという気持ちがあった


なぜそう思ったかわからないが、今よく見て調べておかないと後できっと後悔すると思った


怖いから女の顔はなるべく見えないように指で隠し、何か写真にヒントがないか探した


「018」と床のコンクリートに書かれた文字が見える


これは確か以前住んでいた時に親父が車を停めていた所だ


それを理解した瞬間、身体が一気に震えた


このゴミ袋に挟まれた女は、間違いなく俺の家族が関係している!と確信した


急に怖くなった


PCの電源を切り、逃げる様に布団に潜り込んだ


ただ、布団に潜り込んで失敗したなぁと思った


この部屋から離れた方が良かったと思い始めた


でももう遅い


布団から出るのが怖くて動けずにいた


もう一度PCの電源を入れ、写真の女性に謝って和解した方がいいのか?


どうしたらいいのかわからず、意識を重く落とし必死で寝ようと試みた




寝たのがわかった


今いるのは夢の中だ


見渡すと真っ暗な自分の部屋でベットに寝転がっている


これはついさっきまでの俺だ


そのままの状態で現実から夢に継続されている


Oは起き上がり部屋を出た


部屋を出た瞬間に写真の女性の顔がテーブルに乗っかっているのがすぐに目についた


もう死ぬかと思ったし、足がガクガク震えた


「ごめんなさい、僕はあなたに何かをしましたか?」みたいな質問をした


女性の首は人形みたいに全く動かない


「親父の知り合いですか?」


女性の顔は変わらないが異様な殺気を感じた


別れて出ていった親父が何かしてしまった人なんだと確信した


「ごめんなさい、親父はもうここにはいません」


「何も知らないです、ごめんなさい」


謝りながら部屋に戻った


再び布団に潜り込み、横向きになって部屋を見渡せる形にした


勉強机の上に女の顔が乗っていた


さっきの無表情とは逆に、笑っていた


口を大きく開け、白い歯と紫色の歯茎が見えた


白い歯が肌の黒さにギャップしてものすごく気持ち悪かった


もう死ぬ、親父のせいで俺が死ぬ…


親父を心から怨みながら、首だけの女と目を合わせていた



そこから先は全く覚えておらず、8時ぐらいに目が覚めた


何が何やらで、しばらく動けずにいた


PCの電源を入れ、昨日の写真を探してみたがどこにも見あたらない


夢だったのだろうか?


いや、夢ではない証拠が一つだけある


デジカメの中身を確認してみたが、データが空っぽだった


PCにデータが移ると自動的に消去される設定になっている



もしあの時、布団に潜り込んでいなかったら


夢ではなく、もしあの時に現実の世界で部屋から出ていたら、Oは何を見たんだろう?

 
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